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2017.12.26
麻酔科の先生や他の先生がお話しをざっくりとまとめました。
世間の「痛み」と実際の「痛み」の定義には随分と認識のズレがあります。
大きく分けると鈍痛と急性痛に分けられます。
鈍痛は、C繊維と言う神経線維を通ります。 C繊維は、頭から患部へ司令を出しています。 命に関わらない遅い信号なので鈍い痛みに感じます。 ですので、鈍痛という名称になったのでしょう。 痛くて病院に行ったのに「何でもないです」と帰される人が多くいるのも珍しくありません。 鈍痛、慢性病に関しては、悪いと痛いはイコールではないのです。
急性痛は、A繊維と言う神経線維を通ります。 A繊維が、皆さんの認識している痛みです。 この痛みは、患部から頭に司令を送ります。
急を要する(命に関わる)ので、鋭く早い刺激です。
電車に例えると、上りで鋭く早いのはA繊維、下りでゆっくり遅いのはC繊維になります。 我々はA繊維を高速回線と呼称しています。笑
痛みの度合いは、傷の大小や悪さではありません。 実は心理的問題なのです。 簡単に言うと「ストレスの度合いだよ」と言う研究結果です。
腰痛、肩凝り、背中の痛みなどの慢性痛の85%~95%(通院患者調べ)は、心理の問題だと言われています。 ですので、昔は慢性病と言っていたものが、今は心身症と名前を変えて呼ばれています。
慢性病→成人病→生活習慣病→心身病 と呼び方が変わっています。
※すべてが同じと言う事ではありませんが、同一のものもあります。
アメリカでは、TMS(緊張性筋炎症候群)と呼んでいます。
緊張からも連想出来ますが、頭であれこれ考えたマイナスイメージは緊張となり体に作用します。 病は気からとつながる科学的肯定です。
痛みのおおもとは神経の緊張です。
緊張する事で、筋肉や血管は収縮して血液が流れて来なくなり栄養不足や酸欠などの症状が出ます。
体的には「酸素くれ~」「栄養がたんないよ~」って感じです。
整体では、収縮した筋肉を緩め血行を改善しますが、目標は筋肉でなく、緊張した神経と血管血流です。
例えば、腰痛なども5日以上痛みが抜けない場合、慢性化の認定になります。
つまり、心理的な問題があると言うことです。 5日以内なら心理の影響なしです。
ザックリ言うと、心身症は心の問題が身体の症状に出ていますよって事なのです。
左側半身は感情や家庭のストレス。 右側半身は仕事や論理思考ストレスなど。
簡単にまとめると、脳神経の緊張が自律神経をも緊張させ、身体上に痛みなどの症状を引き起こさせているのです。 慢性痛の正体は、緊張だったって事です。
つまりは、力を抜いてリラックスをすれば良いと言うことだったのですね。
解ってしまえば些細な事ですね。
A繊維とC繊維について
神経線維 | 痛みの呼び名 | ルート | スピード |
A繊維 | 急性痛・鋭敏痛 | 患部から頭へ | 高速回線 早い |
C繊維 | 慢性痛・鈍痛 | 頭から患部へ | 普通回線 遅い |
痛いと言っても同じではないのです。
A繊維は命の危険を回避すべく備わった神経線維ですので、早く鋭い痛みなのです。
C繊維の痛みは、緊張と弛緩と言う神経の特性によるものです。
また、面白い事に上書きが可能です。 熱い、冷たい、かゆいなどもC繊維を通ります。
整形に行くと、冷やしたり温めたりしますね。 痛みの上に他の情報の上書きをしているのです。
※すべての痛みの解説ではありません。 普通の腰痛、肩こりの痛みなどについての解説ですので、あしからず。